毛量に悩みを抱えている人の中には、永久脱毛を検討している人もいるのではないでしょうか。永久脱毛は永久に毛が生えてこないイメージがありますが、実はそうではありません。永久脱毛の理解を深めるためには、仕組みや効果について理解する必要があります。今回は、永久脱毛の仕組みと効果について解説します。永久脱毛に興味がある人は、ぜひ参考にしてください。
1.永久脱毛の仕組み
永久脱毛の基本的な仕組みは同じですが2種類あります。
- レーザー脱毛
- 電気脱毛
それぞれ説明します。
・レーザー脱毛
成長期の毛にレーザー光を照射し、毛根内のメラニン色素に反応させて発熱させます。特殊なレーザー光とメラニン色素の反応熱が毛根内のタンパクを変性させることでダメージを与えます。ダメージを受けた毛は約2週間で再生できずに抜け落ち毛穴は収縮して小さくなるので、脱毛跡が目立ちません。成長期の毛をターゲットにするのはメラニン色素が豊富なためであり、メラニン色素が少ない産毛は反応しづらいのが特徴です。太い毛や剛毛はメラニン色素が豊富なので効果的だといえるでしょう。レーザー脱毛はメラニン色素に反応する仕組みになっているので、タトゥーや刺青部分の施術に注意する必要があります。
・電気脱毛
電気脱毛は毛穴に針を挿入し、高周波や電流を流すことで毛根や毛乳頭を破壊します。毛根や毛乳頭は毛を作る組織であり、これらの発毛組織を破壊することで脱毛可能です。電気脱毛は微弱の電流を流すことで発毛機能を低下させる効果があり、施術完了した毛はもう生えてこなくなります。レーザー脱毛とは異なり1本ずつの毛に施術を施すのが特徴で、毛の再生能力をほぼ無くすため半永久的に脱毛できます。
2.永久脱毛の効果
レーザー脱毛や電気脱毛は毛や毛を作る組織にダメージを与えることで毛根細胞を破壊します。1回だけの施術では効果が薄く、何度も施すことでダメージを蓄積させて徐々に毛が薄くなります。一旦施術が完了してもダメージを受けた毛根細胞が再生することもあり、再び施術を受けなければなりません。効果は緩やかであり、永久脱毛ではなく毛が生えにくい状態にできる脱毛法となります。永久脱毛は毛の生えかわりのタイミングに合わせて定期的に施術を施すため、約2ヶ月おきに施術することになります。生えかわりのタイミングに合わせて複数回にわたり、毛の組織を破壊することで永久脱毛を進めることが可能です。
3.まとめ
永久脱毛は「レーザー脱毛」「電気脱毛」の2種類であり、毛根内のタンパク変性や毛根細胞の破壊をすることになります。レーザー脱毛はメラニン色素をターゲットにして、電気脱毛は毛根や毛乳頭をターゲットにする違いがあります。どちらも永久的に脱毛できるわけではなく、効果は半永久だと理解しておくことが重要です。毛には生えかわりのタイミングがあるため、タイミングに合わせて複数回にわたり毛の組織を破壊することで永久脱毛を進める必要があります。